ヒトパピローマウィルスはほとんどの場合2年程度で自然に、または治療されて消滅しますが、まれに感染状態が持続することがあります。この持続感染が長期間続くとがんへと細胞が変異していくこともあります。これらの、がんなど重大な病気の要因ともなる「ハイリスク型」と呼ばれる種類は現在16型、18型、31型、33型など14種類程度あるといわれています。「ハイリスク型」ウィルスは子宮頸がん細胞のほぼ全てにいずれかの型が見られる危険なものです。HPV自体はごくありふれた菌なので性交の経験があれば誰にでも既に感染している恐れはあります。ハイリスク型が体内に入ったからと言って間違いなくがんを発症するというわけでもありません。しかし子宮頸がんには大きな自覚症状がないために、万が一がん細胞が発生していたとしても発見が遅れがちです。場合によっては恐ろしいウィルスでもあるのです。
